夏になると、「2階が暑い」「屋根や西日の当たる外壁が熱くなっている気がする」「冷房をつけてもなかなか涼しくならない」と感じる方は多いのではないでしょうか。
そんなとき、屋根塗装や外壁塗装の検討中に耳にすることがあるのが遮熱塗料です。遮熱塗料は、太陽光のうち熱の原因になりやすい近赤外線を反射しやすくすることで、屋根や外壁の表面温度の上昇を抑える考え方の塗料として案内されています。環境省の資料でも、高反射率塗料(遮熱塗料)は日射の反射量を増やし、表面温度上昇や建物内部へ伝わる熱を小さくする技術として説明されています。
ただし、「遮熱塗料を塗れば、どの家でも室内が大きく涼しくなる」と言い切れるわけではありません。
建物の向き、屋根や外壁の素材、色、断熱材の有無、周辺環境などによって感じ方は変わります。
だからこそ、良い面だけでなく、注意点まで知ったうえで選ぶことが大切です。
今回は、遮熱塗料の仕組みや期待できること、そして選ぶ前に知っておきたいメリット・デメリットをわかりやすくご紹介します。
1⃣遮熱塗料とはどんな塗料?
遮熱塗料は、太陽光を受けたときに熱へ変わりやすいエネルギーを反射しやすくする塗料です。
特に近赤外線の反射を高めることで、屋根や外壁の表面温度の上昇を抑えることが期待されています。
一般的には「高日射反射率塗料」とも呼ばれ、屋根用にはJIS K 5675という規格があり、日射反射率などの基準が定められています。
ここで大切なのは、遮熱塗料は「熱をまったく通さなくする塗料」ではないという点です。
あくまで、日射熱を受けにくくして、表面の熱のたまり方をやわらげる考え方の塗料です。
そのため、断熱材のように建物全体の断熱性能を大きく変えるものとは、少し役割が異なります。
まずはこの違いを知っておくと、期待する効果を整理しやすくなります。
2⃣「本当に効果があるの?」への答えは?
遮熱塗料には、表面温度の上昇を抑える効果が期待できると考えられています。
環境省の資料でも、一般塗料に比べて高反射率塗料は日射熱の吸収量を小さくし、建物から室内へ伝わる熱量を小さくする概念が示されています。
また、研究資料でも、屋根面に高日射反射率塗料を施工することで屋根表面温度が低下し、室内温度低下や空調負荷低減に寄与したことが報告されています。
ただし、体感や省エネ効果の大きさは一律ではありません。
同じ遮熱塗料でも、屋根材や外壁材の種類、色、方角、日当たり、建物の断熱性能、汚れの付き方などによって結果は変わります。
研究でも、日射反射率は汚れの付着などで低下することがあり、色や施工条件によって遮熱効果の差が大きいことが示されています。
つまり、「効果があるかないか」で考えるより、どのくらい期待しやすい条件かで見るほうが実際的です。
3⃣屋根と外壁では、どちらで考えやすい?
遮熱塗料は、一般的には屋根塗装でより注目されやすい塗料です。
屋根は日差しを直接受けやすく、夏場は特に表面温度が上がりやすいため、遮熱の考え方と相性がよいことがあります。
一方で、外壁も南面や西面など、日射の影響を受けやすい場所では比較対象になりやすく、壁面の面積が大きい建物では外壁の温度低減が室内環境に寄与する可能性も示されています。
そのため、
- 夏の暑さ対策を優先したい
- 2階や屋根裏の熱気が気になる
- 西日の影響を受けやすい
といった場合は、屋根だけでなく外壁も含めて検討する考え方があります。
ただし、どこを優先するかは建物によって変わるため、屋根・外壁の両方を同じように考えるとは限りません。
4⃣遮熱塗料のメリット
遮熱塗料のメリットは、次のように整理しやすいです。
| メリット | 内容・暮らしへのプラス効果 |
|---|---|
| 表面温度の上昇を抑えやすい | 太陽光(赤外線)を効率よく反射することで、屋根材や外壁材が熱を溜め込むのを防ぎます。素材自体の温度上昇を抑えることは、熱による建材の膨張・収縮などのストレスを和らげる効果も期待できます。 |
| 室内への熱を抑えやすい | 屋根からの輻射熱が減ることで、2階の部屋の「もわっとした暑さ」を軽減できる場合があります。冷房効率が向上し、夏場の電気代(空調負荷)の削減にもつながる家計に優しい選択です。 |
| 夏の快適性を意識しやすい | 特に直射日光の影響を強く受ける「金属屋根」や「西面の壁」で大きな効果を発揮します。暑さによる寝苦しさや、冷房の効きづらさを改善したい場合の有力な解決策となります。 |
| 機能性を持たせた塗り替え | 単に色を塗り替えて美観を整えるだけでなく、「お家を涼しく保つ」という付加価値をプラスできます。建物のメンテナンスと同時に、住環境のアップグレードを計画したい方に最適です。 |
特に、「どうせ塗り替えるなら、色だけでなく機能も考えたい」という方にとって、遮熱塗料は比較しやすい選択肢のひとつです。
また、JIS規格や公的な実証制度があることは、性能を考えるうえでの目安にもなります。
5⃣知っておきたいデメリットや注意点
一方で、遮熱塗料には注意しておきたい点もあります。
1.効果の感じ方に差がある
建物の構造や断熱材、窓の大きさ、方角などによって、室内での感じ方は変わります。
「必ず室温が大きく下がる」とは言い切れません。
2.汚れや経年で性能が変わることがある
高反射率塗料は、汚れの付着などにより日射反射率が低下することが研究でも指摘されています。
そのため、塗りたての状態がずっと同じように続くとは限りません。
3.色によって考え方が変わる
一般的に、明るい色は反射しやすく、濃い色は熱を持ちやすい傾向があります。
ただし、遮熱塗料では濃色でも一般塗料より反射率を高めた製品があります。
それでも色による差は無視しにくいため、見た目と機能の両方を見ながら選ぶことが大切です。
4.費用が上がることがある
遮熱機能を持つ塗料は、一般的な塗料より費用が上がる場合があります。
金額は建物の大きさ・状態・塗料の種類・工事内容によって変わるため一概には言えませんが、機能性を加える分、予算とのバランスも見ておきたいところです。
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6⃣どんな方に向いている?
遮熱塗料は、たとえば次のような方に比較しやすいです。
- 夏場の2階や屋根裏の暑さが気になる
- 西日が強く、外壁や室内の熱さが気になる
- 冷房の負担を少しでもやわらげたい
- 塗り替えのタイミングで機能性も持たせたい
- 屋根や外壁の表面温度上昇を抑えたい
一方で、冬の保温まで強く期待したい場合や、建物全体の断熱性を重視したい場合は、断熱材や窓まわりなど、別の対策も含めて考えるほうが整理しやすいことがあります。
遮熱塗料は、夏の熱対策のひとつとして見るとわかりやすいです。
7⃣まとめ
遮熱塗料は、太陽光のうち熱の原因になりやすい近赤外線を反射しやすくすることで、屋根や外壁の表面温度上昇を抑えることが期待される塗料です。
公的資料や研究でも、表面温度の低下や、条件によっては室内への熱の伝わり方・空調負荷の軽減につながることが示されています。
ただし、効果の感じ方は建物の条件によって変わり、汚れや経年によって反射率が低下することもあります。
そのため、「遮熱塗料なら絶対安心」と考えるのではなく、屋根・外壁の状態、立地、色、予算などを見ながら比較することが大切です。
夏の暑さ対策を塗装工事の中で考えたいとき、遮熱塗料は有力な選択肢のひとつになりやすいので、気になる方はご自宅の条件に合うかどうかを整理しながら検討していくと安心です。
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